CALS/ECとは、「公共事業支援統合情報システム」の略称であり、従来は紙で交換されていた情報を電子化するとともに、ネットワークを活用して各業務プロセスをまたぐ情報の共有・有効活用を図ることにより公共事業の生産性向上やコスト縮減等を実現するための取り組みです。 

CALS/ECの基本的な考え方は、公共事業の企画、調査・計画、設計、調達、工事及び維持管理の各業務プロセスで発生する図面・地図や書類、写真等の各情報を電子化し、通信ネットワークを利用して、関係者間及び事業プロセス間で効率的に情報を交換・共有・連携できる環境を創出することです。これにより公共事業の業務プロセスを改善し、生産性の向上やコストの縮減等を実現します。これらは、「情報の電子化」、「通信ネットワークの利用」、「情報の共有化」の三要素より成り立っています。

CALS/ECは、『情報の電子化』、『通信ネットワークの利用』、『情報の共有化』の3つの要素から成り立っており、それぞれ以下のような効果をもたらします。

従来は紙の書類や大きな図面に埋もれていました。(もしかしたら皆さんの机の周りはこんな感じではないですか?)各種の情報を電子化することによって、すっきりとした執務イメージになります。

インターネットの爆発的普及で、職場でも家庭でも通信ネットワークを利用しない日はないのではないでしょうか。

CALS/ECを導入されると情報の共有化が促進され、その結果、データを一元的に管理することで、常に最新データの使用及び活用が可能となります。

発注者、設計者、施工者、資材供給者等関係者が多く、この間で頻繁に情報交換が行われる。

交換される情報は、文書のみならず図面や写真、計算書等多様で量が多い。

施設のライフサイクルが長く、長期間にわたる維持管理が必要であり、これを支える情報の役割が大きい。

情報の電子化により、保管スペースが削減され、かつ、検索が簡易・短時間で可能となる。

通信ネットワークを利用し、短時間でどことでも情報交換でき、より迅速な業務の執行が可能となる。

情報の共有により、行き違いや伝達ミスがなくなる。